もうすぐ4月ですね。子どもたちの成長が目に見えて心も体も大きくなった、と実感できるうれしい時です。虫たちもこの春の風に誘われてもぞもぞ出てきますね。
毎日楽しいことを探している子どもたち。楽しいことを探す天才です。いっしょにいるだけでわたしまで楽しくさせてくれます。
江戸時代の歌人、橘曙覧は「独楽吟」と題した連作で「たのしみは・・とき」と繰り返す52首もの作品をのこしています。
たのしみは 朝おきいでて 昨日まで
無かりし花の 咲ける見る時
誰の身にも起きる日常の小さな出来事に楽しみを感じている。すべての歌に共通する味わいである。
たのしみは 空暖かに うち晴し
春秋の日に 出でありく時
楽しみ探しは、つねに五感を全開にして、かすかな変化を見逃さないこと、と作家の新井満さんはおっしゃっています。
子どもたちに大切なことは、五感を磨くこと。
小さな花を見つけて、きれいだな、いい匂い、触ってみるとふわふわ、ちょっと蜜をすってみようかな、そんな経験こそ大切です。
ひとりひとり違う子どもたち。たくさんの宝物を見せてくれます。4月から新しいSTEPにあがる教室でも、よく見て、よく聴いて、よく感じて、楽しみをいっぱいみつけて大きくなってほしいと願っています。
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