2010年3月29日月曜日

聴く力

エミール・ジャック=ダルクローズは、音楽性を高めるためには「よい耳」を持つことが欠かせないと考えていました。「よい耳」とはどんな耳でしょうか?リズムをきっちりと把握して、音のひとつひとつを細かく当てる・・・ことも大事です。

レッスンの中で、子どもたちが音楽に合わせて歩いています。その途中で突然音楽が止まります。それでも、歩き続けている子は耳がまだ発達していないひとつの例です。気づいたらわかったように動きに置き換えるトレーニング(即時反応)を通して「よい耳」を育てていきます。

昨日演奏会がありました。とても素晴らしい歌声に心が癒されているのがわかりました。
遠くの方で、飴でしょうか、なにかをかさかさとあけている音が聞こえてきました。その人に悪気はないのです。気がついていないのでしょうね。

「よい耳」を持つことは、人の気持ちにも気づくこと。人の話に耳を傾けることができること。


リトミックが人間教育と言われるところが、ここにも理由があります。

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