2010年5月28日金曜日

リトミック教材~リズム積み木~

どしーーん、どしーーん、象さん(二分音符の積み木)が歩いてきました。

 ここで昼寝をしよう。象さんはちょっと休んでいたら。


 ぴょん、ぴょん!誰かが遊びにきましたよ。
 うさぎさん(四分音符の積み木)です。


 あらあら、寝ている象さんといっしょにお昼寝するんだって。

 (象さんの積み木の上に置く)

 象さんの上にうさぎさんが2匹乗せることができましたね。



 **


 リズム積み木は視覚的にリズムの長さを把握できます。
 
 でも、視覚だけではなく、重さ、大きさ、など触ってみて理解していきます。


 自由にリズムを組み合わせていったり、
 ピアノの譜面台にこのリズム積み木を置いて弾いてみたり。

 リズム積み木は使い方がたくさんあり、子どもたちも
 あの蓋をあける瞬間から大好きです。



 使った後は、子どもたちがみんなでお片づけ。


 小さい音符から大きい音符へ、向きも揃えて蓋をしめて
 おしまいです。



 川田 智子(音の長さをしっかりと身体で覚えたSTEP3クラス以降に使用します。音符の導入は自然にするりんと進みます。)

2010年5月26日水曜日

リトミック教材~色の棒~



下敷きよりもちょっと薄い色のついた棒です。
STEP3(3歳児)クラスの教材「色の棒」。


数とリズムをおけいこします。
三角を作ってみて、1、2、3数えてみます。
今度は音楽に合わせて、1、2、3拍子、やリズムを覚えていきます。

また、いろいろと形をつなぎあわせることで線路になったり、おうちになったり、焼き芋を作っているところ、なんて
楽しいイメージを繰り広げたお子さまもいました。

ここでも、子どもたちは主役になれますね。

線路を作って、自分が電車の運転手になったり、台所を作った子は、お母さんになっているのでしょう。



そして、もうひとつ大切にしていること。

輪ゴムでくるくるっとまとめてお片づけです。

片方の手で色の棒の束をにぎり、もう片方の手で輪ゴムをひろげて、
腕をくるっとまわして交差させます。
そのあとまたその出来た輪の中に色の棒をくぐらせて、
またくるっと交差させる。


この手順を丁寧に「やって見せる」と、「やってみよう!」と子どもたちは真剣に取り組むようになります。



最初のレッスンの時、「できない!」を連呼していた子も、
昨日のレッスンでは上手にひとりで出来るようになりました。

やってみよう、と思うやる気を引き出すことが、
子どもの力を伸ばします。


お母さま方の、もうじれったい!の気持ちをぐっと我慢して見守ってくださる姿勢。

いつも感謝しております。



川田 智子(「これ、先生なに?」「すべりだい!」「う~~~ん」色の棒で先生も作ってみたのですが・・・・。男の子といっしょに悩んでしまいました。)

2010年5月24日月曜日

リトミック教材~ビーズ~




STEP2(2歳児)の教材の中から、

 『ビーズ』


モンテッソーリ教育の知育を取り入れた教材のひとつ
「ひもとおし」です。

穴にひもを通すことは、手先が不安定な幼児にとって
集中力を使います。

3本の指でつまめるようになったSTEP2(2歳児)のための教材です。


ビーズを通したひもが、へびになったり、ネックレスになったり、
かんむりになったり創造力を働かせて音楽に合わせて、
活動します。



ビーズが数や色などへも発展していきますよ。



 川田 智子(ひとりで出来た!の達成感。出来た!経験をした子の顔は誇らしげでかっこいいです。)


2010年5月22日土曜日

リトミック教材の説明~はじめに~


リトミック研究センター認定教室すまいるリトミックでは、
各年齢にあった教材を1年間使用します。
リトミック研究センターのオリジナル教材です。



 指導者のための教材ではなく、

 子どもたちの成長のためのもの。



赤いボードがハンドルになったり、
座布団になったり、
傘になったり、

サンドイッチと言ってむしゃむしゃ食べるまねをする子もいれば、
カメと言って背中におんぶする子。


自由な想像の世界を繰り広げていけるように、
本当にシンプル。



ひとつずつこれから紹介させていただきたいと思います。
ご質問などございましたら遠慮なくどうぞ♪


2010年5月20日木曜日

子育ての情報はかきわける!!

よくお母さまとお話をさせていただいてから、
「ただし」と付け加えて言うことがあります。


わたしの話が正しいわけではないですよ、
子育てはお母さんが正しいと思ったものが正しいんですから。


こうやってコラムを書かせていただいていても、これは違うと思ったら頭の中から削除してくださいね。


本屋さんにいけば、


 「褒めてそだてましょう」

  があると思えば、

 「親のしつけが大切」

  もあるし、

 「この言葉で子どもは変わる!」
  (そんなのあったかしら)

  まで。



褒めて育てるって書いてあるから、褒めないと!と思い、
今度は子どもを褒めてあげられなくて、夜寝ている子の枕元に立って(座って)、

 ごめんね、って謝り。

わたしってだめな母だ・・・と落ち込む。


子どもにとって、「だめな母だ」と思っているお母さんと
「だめなところもたくさんあるけれど、これがあなたのお母さんよ」と
自信を持っているお母さん、どちらがいいかと考えてみれば、すぐわかりますよね。


情報を集めるのは簡単。

その情報を、自分の価値観で正しいものちょっと違うなって思うものに気がつくことこそが
必要です。


 お母さんも違うし、子どもも違う。

 みんないろんな子育てがあっておもしろいのですから。

2010年5月17日月曜日

人を見ること

自分のやっていること、自分の力量。
これほど分からないことはありません。
能力だけでなく、姿、形、所作も自分には見えない。
~踊りのお稽古などもそれは顕著ですが、自分のお稽古そのものの時間より、
待つ時間に意味がある。

じっと人をつぶさ に観察し、あの人はこうすればいいのにと思う。

それを自分の番になったら置き換えてやってみるとか、
すなわち学びになるのですね。ところが現代は、自分の時間が来るまで他にいて、
さっさと自分のお稽古だけ済ませて帰っていく。
大切な学びがこぼれ落ちています。

 上手な人に交わらなければ、上手にはなれないとも言われる。これは仕事にも当てはまるでしょう。
すぐそばでいい仕事をする人間を見ると、ハッと気づくものがあるのです。


 しかし、「安物買いの銭失い」という教訓通りの現状が、今の日本には散りばめられていると思います。
「あ、欲しい。でも高いから、安くて似たようなものを買おう」となる。高みにあって手が届かないなら、
手に入れられる力をつける。その大切さに至らないのは、結局愚かですね。
自分をその本物に近づける事ができない。つまり、いつまでたっても階段を上がって行けないまま。妥協するクセがついた自分が残ってしまう。
そういう、間に合わせで自分を形作ってはならないと思います。

       
 市川團十郎『市川團十郎が語る仕事 朝日新聞6/1夕刊“仕事力”』より


 リトミックのレッスンの中でも、ひとりずつやってみましょう、ということをよくしています。

大勢の前でもひとりで出来る力を養うことでもありますが、
お友達の姿を見る姿勢も作っていきます。

よくできたら拍手。お友達の姿を見て真似て褒めてあげることが、自分をみつめなおすことにつながります。


作品ひとつにとっても、お友達とは違うこと。

十人十色で素晴らしいですね。


ちなみに、
歌舞伎の市川左団次もリトミックを取り入れた方のひとりです。

2010年5月15日土曜日

何が人の心を揺さぶるのか

リトミックとピアノのレッスンをふたつをおけいこしてくれている女の子。

音楽大好き。ピアノが大好き。その大好きがいつも伝わってきます。


小さな手で一生懸命ピアノに向かう姿勢なんて、
心が洗われます。


さて、その女の子。短調の曲のレッスンです。

とてもきれいにミスもなく弾いてくれました。
たくさんおうちで練習してきてくれたのでしょう。


でもね、短調(が暗い曲というわけではありませんが)の曲で、
おともだちとさよならする曲なのに、元気いっぱい楽しそうに
弾いてくれたのです。


たった8小節の曲ですが、8小節でもこの曲を作った人がいるわけですね。


 **


教育という課程で、計算ができた、文字が書けた、とかいうものは、目を奪われやすいものだと思います。
音楽もいっしょ。ミスもなく丁寧に弾けていたら目を奪われてしまいます。

でも、音楽は目に見えない部分も大切です。
この曲を作った人の気持ちになって、それを音楽というもので伝えることも重要です。

人の気持ちを揺さぶるものは、技も必要ですが、やはり目に見えない心の部分が必要なのです。


リトミックを創ったダルクローズが目指した「心身の一致の調和」。

人に思いを伝えること、人の思いが理解できること、心と体のバランスが求められています。


 **

さて女の子のレッスン。

とっても悲しいんだよおお。

おともだちといなくなっちゃうんだってえええ。
もう会えないかもしれない、でもまたぜったい会えるねって、
言ってるの。

テキストに書いてあるイラストの男の子に、
涙をいっぱい書いてしまいました。


悲しい思い。音楽にのせて伝えてみようね。


2010年5月14日金曜日

音楽で快感




Ravelの楽譜が目にとまって、昨日連弾をしました。
もちろん、どう聴いても曲にはなっていないんですよ。
途中で止まっちゃうし、流れるような感じとは程遠いものでした。

でも、弾き終えたとき、快感を感じたのです。


 どこかに飛んでいきそう・・・。
 
 なんか癒されちゃった・・・。


 **



なんで、音楽を聴いてしまうのでしょう。

理由なんか考えたことがないと思います。お腹がいっぱいに
なるわけでもないし、体力がつくわけでもないし。

音楽を聴く第一の理由は、音楽に含まれているきわめて
原始的な「快感」を感じることによるものなのです。


あ~なんか癒されたな~とか、元気がでちゃった、とか。

それと、「快感」にふくまれるもう一つの理由は、
音楽がわかる「音楽理解」という喜びを味わうことによって
感じられます。


音楽の形がわかったり、この曲ってなんで作ったんだろう、喜び、哀しみを感じたり、春のあたたかい感じなど季節を
感じたり。
昔聴いた曲を聴いて、時間も記憶ももどったりするのも、
音楽に込められた意味です。





 どうしたら音楽を理解できるようになるか。


音楽をただ聴いていては理解できません。


流れるような音楽を聴き、その音楽の変化、うねりに対して、
体で動きで体感すること。



 エミール・ジャック=ダルクローズ(1895~1950)は
思案し、一つのアイデアを提示しました。


 それが


 リトミックです。

2010年5月13日木曜日

おさんぽのーと~クラフト完成しました!~完成画像



レッスンの中で半分作りました。

おうちで作っていただいて、
完成!


お母さんとのいっしょの時間がいっぱいつまった作品です。


ありがとうございます。