2011年5月31日火曜日

子どもが失敗しないように、転ばないように、と思う母心

まわりのお友達に迷惑かけてしまうんじゃないかしら。
そんなお母さんからの声。
それは、グループレッスンの中だけではなく、公園のお砂場でも思うことだと思うのね。

うちの子は怖がりで、小さな物音を聞いただけで泣いちゃう、から泣かないようにお家の中で遊びます。
うちの子は元気がよすぎるので、お友達にすぐ手を出して怪我をさせちゃう、から外には出ません。
うちの子はすぐ風邪をひくので、なるべく厚着をさせて家の中で遊びます、
外に出れば、滑り台から落ちたら怪我をするので、滑り台には登らせません。


 だって、子どもが困るから。子どもが失敗するのを見たくないから。子どもが泣くと泣きやまないから。



 どんな教育でも子どもの自立と自律を目標にしています。

生きる力って言えばいいのかしら。ひとりで生きる力。でも、人はひとりでは生きていけないんだよね。たくさんの人に支えられてしか生きていけないの。

滑り台の上から落ちたことは失敗ではなくて、経験。もう二度と滑り台に登らない、のではなく、
どうやったら落ちないようにするのか考えることが出来たもんね。

お友達に手を出して怪我をさせちゃった。相手のお母さんにもそれはそれは迷惑をかけてしまって申し訳ないことをしてしまった。ただ子どもは一緒に遊びたいだけだったのかもしれない。どうやったら一緒に遊べるか、まだわからなかったのかもしれない。これも経験。今度はどうしたらいいのかな、考えることが出来たよね。

 
 いやいや、そんなことはわかっているんです!ってお母さん思うよね。


そうなの。もしかしたら、お母さん自身が不安なのかもしれないなあって。

 「なんかわからないんですけど、リトミックを他のお母さんたちとしていると、
  これでいいんだなって、大丈夫なんだなって思うんです。」


こんなことをおっしゃってくださるお母さん方が多い。それは、音楽の力かもしれないし、子どもの力かもしれない、でも、もっと大きなことはね。

同じ空間で同じことをみんなで共有出来たから。それも、音楽という素晴らしい力を使って。


子どもも失敗してもいいし、お母さんも毎日悩んでいいしね、
そうしたら明日はもっといいお母さんになれるって思うよ。

それには、まず誰でもいいわ。声をかけてみようかしら。

必ず。わかってくれる人がいるから。



0 件のコメント:

コメントを投稿