2012年10月15日月曜日

イメージしたことをイメージした通りに動くこと

昨日は1日リトミック研修でした。

小学生のリトミック。
トーンチャイムを使って、朝から夕方までどっぷりのリトミック。


 



トーンチャイムの音を鳴らすことは、
動きでいうと、ジャンプをした時の着地の動きといっしょ。

地面に足がつく瞬間までの時間、
リトミックでは、アナクルーシスというのね。

アナクルーシスという言葉は、もっともっと深い意味があるんだけれど、
今朝気がついたことは、そのアナクルーシスの動きの事ではなくて。


 ここで、このyoutubeを見て、トーンチャイムの音の出し方がわかった。
 イメージ出来た。
 さて、それをやってみよう、と思った時に、

 動いたことがある人ではないと、音は出せないということ。


リトミックのレッスンでは、ジャンプをする、ということを子どもたちと各年齢の
発達段階に応じて経験している。

たとえば、

1歳児は、ジャンプしたい、と思う気持ち。もっと高く飛びたい。両足でジャンプ出来るように。
2歳児は、音楽のタイミングに合わせてジャンプ出来るように。
       ありさんがお引越しをしたよ。あ!お家をみつけた!ありさんぴょん!でフープに入る。
3歳児は、決まった数だけジャンプ出来るように。
      ここは池。落ちたら冷たいね。3つの石を飛んでみよう!


4歳児、5歳児、と、続く。


ジャンプなんて、いつかは出来ること。
わざわざリトミックでジャンプをしなくてもいい。

ただ、タイミングを合わせてジャンプをする、ということは、
トーンチャイムが出来るようになること、ではないと思うの。

ジャンプが出来たらトーンチャイムが出来るか、と言ったら、
そんなに簡単なことではないわよね。


音楽、というものには、星の数ほどの小さな小さなスパイスのようなものが、
必要だと思うの。

音楽だけに限らず、
この世の中で生きていくということは、人とお話が出来ればいい、だけではないもんね。


話がどんどんずれちゃったわ。


リトミック創始者
ダルクローズは
「わかったことを、わかったように、表現できるようにする」

今、自分で考えない人が多い。すぐに答えを求める。
それはなんですか?それはどういう意味ですか?
その次に、まとめたがる。
つまり、こういうことですね。

わたしの勝手な考えだけれど、
わかったつもりになっているから、というのもひとつあると思うのね。

検索をすればすぐ答えが出てくる。
それと、イメージして表現することを繰り返す経験が少ない。

それは、音楽だけの話ではないわ。

表現というのは、スカーフを持ってちょうちょになることだけではないのね。

人と人が出会い、言葉をかわすこと。

これも表現だと思う。


フープの中に、みんなと同じタイミングで入れた喜び。

あら、言葉で書いてしまうと、地味だけれど。


いい気持ちよ。


このいい気持ちの積み重ね。


リトミックは、子どもたちが大人になったとき、
その、いい気持ちが広がって、
やさしい子になりますように。


わたしは、そう思っています。



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