2013年10月14日月曜日

リトミックおさんぽのーと4歳児「ピクニック」ぬいさし

リトミックおさんぽのーと4歳児クラスの教具に、ぬいさしの教具も入っています。
レッスンでもぬいさしをしますが、2ヶ月に一度のクラフトにも、ぬいさしが取り入れてあります。

必要な基本の動きは、
 通す
 紙に穴を開ける 刺す
 糸を切る 結ぶ 糸巻きに糸を巻き取る

「4歳の子に、針を持たせるなんて!危ない!」
最初は、お母さまはドキドキはらはらしています。でも、2歳児クラスで、はさみを導入する時も同じことを説明するのですが、正確な使い方を提示すれば、危ないことはありません。知らない方が、危ないですね。

賢い子になってほしい、と願わない親はいません。でも、ほんとうに賢い子、頭のよい子というのは、どんな子でしょうか。
「考える力」がある子、「学び方」を身につけた子です。
子どもは、自分の手を使って、自分でやりたがっています。
ひとりでできるように手伝ってください。

2歳児で、ビーズ通しを経験している子どもたちは、まるで写経でもしているように、
集中して最後まで丁寧にやりとげます。

それでは、クラフトの「うし」さんのぬいさしをしてみましょう。


①切ります。
(台紙にのりで貼ってから、次の作業に進むといいのですが)


②下敷きの上に置きます。



③丸い点に、穴を開けます。


④後ろから見たら、全部穴が開いているのが確認出来ますね。


⑤下から上へ、こんにちは。上から下へ、さようなら。


⑥途中、糸が足りなくなったり、ちょっと手をはなす時は、
 必ず、針山に針を戻します。ひとつの針山にひとつの針がいいようです。


⑦出来ました!!


⑧元に戻します。



リトミック研究センター認定教室 すまいるリトミック


リトミックおさんぽのーと5歳児クラフト「じゅうごやさん」

2ヶ月に1度の、おさんぽのーとクラフト作成です。

お子さまが一人で制作するものと、保護者にお手伝いをお願いするものがあります。一人でする場合でも、側で見守っていただくようお願いいたします。

と書かれています。お子さまが「やってみたい」と言えば、保護者が制作する、とあっても、どうぞ、お子さまにやらせてあげましょう。逆に、子どもが制作する、ところでも、興味がないようであれば、ちょきちょきさくさくと保護者さまが制作してください。

いっしょに同じ方向を見ている、というところが、
このクラフトの第一の目的です。

その中で、5歳児のクラフト「じゅうごやさん」の中に、
●折り紙 ロケット があります。こちらを手順を書いてみます。
(テーブルの汚れは、お気になさりませぬよう・・)

①四角い折り紙


②半分に折ります。


③四等分に折りましょう。


④③を広げて、下の部分だけ折ります。


⑤上の部分も折ります。


⑥⑤で折ったところを、三角に折り下げます。


⑦ひっくり返して、縦半分に折り目をつけましょう。


⑧上の部分を、上の両端を三角に折り下げます。


⑨半分に折って、



⑩下を両方とも、三角に広げます。



⑪ひっくり返したら、ロケット完成!しゅわーっち!



 


2013年10月8日火曜日

リトミックは教育です。人間教育です。

子どもたちと過ごしていると、100人いたら100人の驚きや発見があります。この子は、こんなことも考えていたのか、こんな発想もするのか、と大喜びの毎日。でもふと、横を見ると、どんよりとした表情をしているお母さまがいる。
聞いてみると(聞かなくてもなんとなく察するのですが)、この子のこれが不安だ、と嘆いている。どの親でも、我が子が幸せになってほしいと願う。親だからこそ、不安になり悩む。それを含んで考えても、困った困ったと泣きそうな表情で子どもを見ている。
 リトミックなので、音楽にあわせて動く。不安に不安が重なっているお母さまは、身体感覚が弱っている。さて、その原因は?さて、その時どうしたらいいのか。人は変えることは出来ないけれど、なにかあるのではないか。

 もう10年ぐらい前から、精神科医名越康文先生の本を読み、講座で話を伺い、メルマガを毎月読み、それでもまだまだわからない。ひとつわかると、またわからないことが100倍に増える。でも、毎日出会う子どもたちの今は、もう戻らない。幼児期の教育は、この子の将来を変えてしまう。

 “リトミック創始者である、エミール・ジャック=ダルクローズは、人間の発達、とりわけ基質、性格、そして人格について、哲学、教育学、心理学、生理学、体育学の徹底した研究によって究明し、その成果にもとづいて視座を設定して、リトミックの本質と意義を明らかにしていること。子どもを徹底して観察し、才能、能力、天性、といった子どもの心性の捉え方を革新し、リトミックによるその開発とともに人間性の開放を目指す音楽教育を世界ではじめて試行したこと。”「音楽と人間」エミール・ジャック=ダルクローズ著あとがきより。
 この間、杉本明先生のリトミック研修でも、「リトミックの理念は人間教育です。日本では教育の意味が違います。教育とは、その人の持っている能力を引き出すこと。」さらに杉本先生は「その人自身が、引き出したものを、自分で考えて噛み砕いて発展させる、ところまでを教育である」と。

 教育には近道はないけれど、子どもを尊敬することから、興味を持って見ること、からはじまると思います。
それには、どうしたらいいかな。いっしょに考えてみましょう。