リトミック研究センター新カリキュラムで、
6/8拍子のビート感を経験する、という項目が新しく増えました。
4分音符で歩く、ことなんて、簡単簡単!だと思いがちですが、
リトミックをはじめたばかりの子どもたちや、もちろん、お母さま方でも、
歩く、という表現が困難なことです。
聴く能力があるのにもかかわらず、音を分割したり、長さの異なるリズムをとることができない、正しい音程を表現できない。リトミック創始者である、ダルクローズは、
体がリズミカルにならないと、音楽的感覚は養うことができない、と発見したのです。
体がリズミカルになると、生活も、人との関係も、リズミカルになります。
逆に言えば、リズミカルではない人は、ぎくしゃくした関係をとりやすいということになります。
ダルクローズは、学生たちに、音楽に合わせて歩く、音楽が止まったら止まる、
これを繰り返したことが、リトミックのはじまりです。
6/8拍子を感じ取る、ことと、もうひとつ。
5歳児ふたりの、呼吸を合わせる楽しさ、を知ってもらいたいという、ここだけのねらいがあります。
足と手、足と手、足と手、の動きから、音楽のどのタイミングで、おともだちと表現をするのか。今は、歩くことで精一杯です。でも、合わせようという気持ちが感じられてきました。それが、今週の発表になります。
もうひとつ、メアリーポピンズの楽曲の中にある、ちょうど映画でいうと最後の場面。
お父さんといっしょに、タコあげをしに行こう!という時に流れる曲。
この「アクセント」の部分。大きな縄をふたりで持って、回します。
ただ回すだけ、のように見えますが、先週は、これが大変。
とにかく、自分の力試しのように振り回す。合わせるなんて、もってのほか。
どっちがいいか?
引っ張られた時の気持ち、いっしょにあった時の気持ち、縄を持ってやってみました。
そして、今週。
大きく縄が回った時は、ふたりの「力いっぱい」の顔が、穏やかになっていました。
拍子を理解する、ということは、今まで2歳児から、モンテッソーリ教育を取り入れて
数や、形、色、など、様々な方向からレッスンをしてきました。
わかったことをわかったように表現すること、これがリトミックです。
自分で自分に指揮をしながら、歩きます。
「1」という合図があったら、1拍目にボードに足をのせます。
2,3、4は、ボードを踏んではいけません。
「2」では?「3」では?
5歳児の春の頃は、拍子ってなんだ。声に出して数えながら歩くなんていうことは、
魔法使いがすることだ、という困った顔をしていました。
うれしいです。数えながら歩いています。
リトミック発表会、プロローグとして、「言葉のライン」を、絵と言葉と動きで、
表現してもらいます。
この二人は、天才的な絵を描きます。絵が大好きです。
この子たちのいいところ、どうぞ、楽しんで見ていただけたら。
葉っぱが落ちてきた!どんな音がする?
「ひらひら」「さらさら」「すいすい」
どんな様子?動いてみよう。
どんな様子?描いてみよう。
日本語の言葉と音楽は、日本人はとても仲良しなのです。
先週までの、言葉のラインの作品は、発表会会場入口に展示します。
笑いに笑って、あっちころがりこっちころがり描いた様子が伝わると思います。
わたしの言葉で、紹介してしまうと、ちっぽけに感じてきました。
この辺りで失礼します。
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