残念そうな顔で言うのです。
「きょう・・はた・・しなかった・・・」
また、違う教室では、お母さまから。
「家で、はた、を作って、楽しんでいます。」
メアリーポピンズの舞台は「イギリス」。
笑いのおじさんの家を出たら、イギリスの兵隊さんが旗を持って歩いていました!
(そんな話は、メアリーポピンズの中には出てこないのですが)
リトミック3歳児のレッスンでは、春に、
ロープの上を歩いてみよう、ボードの上を歩いてみよう、フープの中を飛んで歩いてみよう、というレッスンがあります。
夏になると、ロープとボードとフープを組み合わせた道を歩いてみよう。
秋が深まるこの時期になると、
壊れそうな橋があるよ、うさぎさんが池の踏み石をジャンプして歩くよ、
と、頭の中でイメージしたものを、体で表現出来るようになります。
それは、ロープの上を歩いた、あの足の歩き方経験した時に、筋肉に記憶させ、
脳に記憶をさせているからです。
「やさしく」「そっと」「ゆっくり」「ふんわり」
という言葉のニュアンスを、楽器の演奏だけではなく、
人と人の間で、生きている限り、間の取り方、力の出し方、声のかけ方、
かかわり方、が必要なのです。
「イギリスの兵隊さんになってみよう」
一人ひとり、兵隊さん、の持っているイメージはいろいろです。
兵隊さんを、見ていたい、というおともだちもいます。
みんなと同じ動きをしたい、というおともだちもいます。
かっこいい兵隊さんを表現することで、かっこいい自分になっているおともだちもいます。
子どもたちの数だけ、兵隊さんの表現は違います。
音楽は、人に影響を与えやすいので、悪く言ってしまうと、毒のようで、
その音楽の場をいっしょにすることで、共感性が生まれてきます。
だから、いろいろな兵隊さんがいて、いいなあ、美しいなあ、きれいだなあ、
楽しいなあ、という感情を人々にまで与えるのでしょう。
だから、最初のおともだちの言葉が出てくるのですね。
先週は、クリスマスのレッスンに時間をとったので、
兵隊さんの、はた、はやりませんでした。
そこで、出てきた言葉です。
もっとやりたい、あの楽しかったことをもっとやりたい、
何度も何度も思い出して楽しむことができる。
3歳児の素晴らしいところです。おままごとをしている様子と似ていますね。
笑いのおじさんのお家に、おしゃれをして行こう!
シルクハットを、拍子の聴き分けをしてかぶります。
・・・シルクハットのサイズは、子どもたちには大きく・・・
その姿を見ただけで、微笑ましい空気が教室に広がるのです。
その空気感が、大人に、忘れていたなにかを気づかせるのでしょうね。
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