前回はリトミックを指導した、ところまで。
2ヶ月ほど前でしょうか。小学生クラスのおともだちに、
「弾きたい曲、好きな曲の楽譜を用意してきてね」
と伝えました。
自分の好きな曲を選ぶこと、楽譜を時間をかけて買うこと、
どこでどのようにして購入したかは、その子その子で違うと思いますが、
選んだ楽譜を抱えて教室にやってきました。
個人のピアノ指導ではできないところは、
みんなで音楽を共有しあうところだと思います。
一週間前は、おともだち同士で、弾き合いをし、話し合いをしてもらいました。
そっと後ろから見ていたのですが、
「1回目よりも、2回目の方が、よくなったね」
「きれいに弾けたね」
の言葉がたくさん。
「そこ間違った」「やりなおし」「もう一度」「もっとこうして」
という欠点を正すような言葉は聞こえてこなかったので、
ほっとしました。
当日の演奏の様子は、facebook秘密のページに動画を投稿しております。
すまいるリトミック教室のお母さま方限定のページですので、
ご覧になりたい方は連絡くださいね。
そして、次の日。ピアノコンサートを聴いてくれた5歳児の女の子が、わたしに言いました。
「せんせい、きのう、すごかったね」と。
なにがすごかったか質問してみたら。
「ピアノがみんな上手だった」
目をキラキラさせてお話してくれました。
音楽をする人、音楽を聴く人、という2つの立場を分けるのではなく、
なるべく、この中心の「音楽」を響きあい、空間を楽しめる状態がいいですね。
今度は教室以外でも、もっと身近に音楽がある空間を作りたいと考えています。
みんな、よろしくね。
すまいるリトミック
2014年8月30日土曜日
2014年8月29日金曜日
夏のピアノコンサート・小学生クラスのリトミック指導
今週火曜日すまいるリトミック教室で、夏のピアノコンサート、
小学生クラスのおともだち「が」お母さま方、コンサートに足を運んでくれたおともだちに、リトミック指導をしてもらいました。
先週この曲を使って、このねらいで、どうしたらいいのかを相談してもらいました。
どうも、30分ではまとまらなかったらしく、コンサート前に早めに教室へ来て、
打合せをこそこそとしていました。もちろん、子どもたちだけで考えました。
リトミックは、「結果」ではなくて「今」の経験が大切ですので、
逆の立場にたつことで見えること、考える事で、また新しいリトミックの見方が広がるのではないかという、淡い期待を込めていました。
1.ビート(拍)
2.アクセント
3.テンポ
4.表紙
5.形式
6.音階
7.和音
8.調性
(だったかしら・・・忘れてしまいました)
小学生のおともだちは、どのようにまとめて、どうしようとしていたのかは、 また来週聞いてみますが、言葉も少なく、動きも少ない、目も動かない、状態でした。
これは、想像していたことなので驚かなかったのですが、驚いたのは、 お母さま方と、3歳児、4歳児のおともだちの様子。 必死に、聴こうと耳を傾けて、楽しもうと楽しんでくださいました。ありがとうございました。
そして、もっともっと、こちらのねらいが外れた(笑)こと。それは、
お母さま方が、このような形でリトミックの指導が行われていたことということを、
知ることでよくわかりました、というお言葉をいただいたこと。
長くなってしまいました。
ピアノコンサートの様子は、次回に。
すまいるリトミック
小学生クラスのおともだち「が」お母さま方、コンサートに足を運んでくれたおともだちに、リトミック指導をしてもらいました。
先週この曲を使って、このねらいで、どうしたらいいのかを相談してもらいました。
どうも、30分ではまとまらなかったらしく、コンサート前に早めに教室へ来て、
打合せをこそこそとしていました。もちろん、子どもたちだけで考えました。
リトミックは、「結果」ではなくて「今」の経験が大切ですので、
逆の立場にたつことで見えること、考える事で、また新しいリトミックの見方が広がるのではないかという、淡い期待を込めていました。
リトミックをするのと、いっしょにするのとは大違い。誰かに伝えることで、まったく知らなかったことが見えてくる、はず。小学生クラス、来週に向けて、話し合いが続いています。 pic.twitter.com/bynK5dmZWN
— 川田智子 (@smiletomoko) 2014, 8月 19
リトミックは教えない教育なので、リトミックを教える、という言葉を使いたくなくて、ぐるぐるしているのですが。来週のピアノコンサートの後に、リトミックを伝える小学生クラス。今日はまとまらなかったので、来週、打合せのために早く教室に来ることに決めたようです。
— 川田智子 (@smiletomoko) 2014, 8月 19
「音楽に合わせて、動いてみましょう」という内容だった。それは、今までリトミックを10年ぐらいやってきた人なら、動いてわかることだけど。今回の「フレーズ」をねらいにしている場合、それでは伝わらないでしょう。音楽に合わせて動く、その、ねらいは、何か。かなり高度な内容です。
— 川田智子 (@smiletomoko) 2014, 8月 19
結果ではなくて、「打合せ」とか「何時に来るようにしよう」とか「今日お休みのおともだちのことを考えた」とか「話す内容をみんなで考えた」とか「文章にした言葉を、そのまま読むと伝わらない」とか。そういうところに、「わたくしの」ねらいが、あるのでございます。どうぞ、ご協力ください。
— 川田智子 (@smiletomoko) 2014, 8月 19
この後、このままではおもしろくないので、ゲーム感覚でお母さま方にも挑戦してもらおうと考えました。
当日、この中から、今日の「ねらい」はなんだったのかを当ててもらいました。1.ビート(拍)
2.アクセント
3.テンポ
4.表紙
5.形式
6.音階
7.和音
8.調性
(だったかしら・・・忘れてしまいました)
小学生のおともだちは、どのようにまとめて、どうしようとしていたのかは、 また来週聞いてみますが、言葉も少なく、動きも少ない、目も動かない、状態でした。
これは、想像していたことなので驚かなかったのですが、驚いたのは、 お母さま方と、3歳児、4歳児のおともだちの様子。 必死に、聴こうと耳を傾けて、楽しもうと楽しんでくださいました。ありがとうございました。
「夏のピアノコンサート」終わりました。いやーー、涙がでそうになりました。お母さま方に拍手です。素晴らしいお母さま方に囲まれているなあ、と。あらためて。「これから居酒屋行きますけど!せんせーも!」車だし「じゃあ、置いていけば」「飲まなければ?」いやー、いいお母さま方です。
— 川田智子 (@smiletomoko) 2014, 8月 26
そして、もっともっと、こちらのねらいが外れた(笑)こと。それは、
お母さま方が、このような形でリトミックの指導が行われていたことということを、
知ることでよくわかりました、というお言葉をいただいたこと。
長くなってしまいました。
ピアノコンサートの様子は、次回に。
すまいるリトミック
2014年8月21日木曜日
音楽をすることと、ガードナーの多重知能理論
フレーズ感覚を身体感覚で。
教室の場の空気が、球体に感じたようなことを、
言葉で伝えることはできない。
その場にいた人が、経験できる音楽体験。
二人組になって、最初に歩く人、次に歩く人を、おともだち同士で決める。
(すぐに、お友達をみつけること、すぐに、おともだちと順番を決めること、も
リトミック)
8拍先に、お友達が歩く、歩いた通りに、次のお友達が歩く。
空間を視覚だけではなく、空間で感じて記憶できていること、
もちろん、数感覚も備わっていないといけない。
おともだちといっしょの空間を楽しむことも必要。
ビート感覚がすばらしくきれいに整っていたので、曲の途中で合図をかけた。
「いっしょに」二人で歩く。
「交代」順番を交代する。
そして、
「ひとりで」ひとりで、歩いた。
この時!この瞬間!
様々に散っていく桜の花びらのような、空に舞い上がる風船のような、
子どもたちの動きから感じられた。
“ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーは、
「多重知能理論=MI論」を1970年から80年にかけて提唱している。
彼は、人間の知能とはその人が属している社会に適応していくプログラムで獲得する情報処理のための潜在的な能力だとし、知能テストで測られるような論理数学的知能はそのひとつに過ぎず、人間はみんなもっと多様な知能を持っているという。
ガードナーが提唱した知能とはこのようなものだ。
・言語的知能 話し言葉・書き言葉への感受性、言語の学習、運用などを司る知能
・論理数学的知能 問題を論理的、科学的に分析したり、数学的な操作を行う知能
・音楽的な知能 リズムや音程・和音・音色の識別、音楽演奏や作曲、鑑賞のスキルなどを司っている知能
・身体運動的知能 身体全体や身体の各部位を課題の解決や創造的表現のために使う知能
・空間的知能 空間のパターンを認識して操作する知能
・対人的知能 他人の意図や動機・欲求を理解して、他人との関係をうまく築く知能
・内省的知能 自分自身を理解して、自己の作業モデルを用いて自分の生活を統制する知能
・博物的知能 自然や人工物の種類などを識別する知能 ”
「本当は怖い小学1年生」汐見稔幸著より
たまたま昨晩読んだ本。
5歳児がリトミックをした内容が、すべて整っているように思いませんか。
どれかひとつでも欠けていたら、あの動きは、できなかったでしょう。
すまいるリトミック
教室の場の空気が、球体に感じたようなことを、
言葉で伝えることはできない。
その場にいた人が、経験できる音楽体験。
二人組になって、最初に歩く人、次に歩く人を、おともだち同士で決める。
(すぐに、お友達をみつけること、すぐに、おともだちと順番を決めること、も
リトミック)
8拍先に、お友達が歩く、歩いた通りに、次のお友達が歩く。
空間を視覚だけではなく、空間で感じて記憶できていること、
もちろん、数感覚も備わっていないといけない。
おともだちといっしょの空間を楽しむことも必要。
ビート感覚がすばらしくきれいに整っていたので、曲の途中で合図をかけた。
「いっしょに」二人で歩く。
「交代」順番を交代する。
そして、
「ひとりで」ひとりで、歩いた。
この時!この瞬間!
様々に散っていく桜の花びらのような、空に舞い上がる風船のような、
子どもたちの動きから感じられた。
“ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーは、
「多重知能理論=MI論」を1970年から80年にかけて提唱している。
彼は、人間の知能とはその人が属している社会に適応していくプログラムで獲得する情報処理のための潜在的な能力だとし、知能テストで測られるような論理数学的知能はそのひとつに過ぎず、人間はみんなもっと多様な知能を持っているという。
ガードナーが提唱した知能とはこのようなものだ。
・言語的知能 話し言葉・書き言葉への感受性、言語の学習、運用などを司る知能
・論理数学的知能 問題を論理的、科学的に分析したり、数学的な操作を行う知能
・音楽的な知能 リズムや音程・和音・音色の識別、音楽演奏や作曲、鑑賞のスキルなどを司っている知能
・身体運動的知能 身体全体や身体の各部位を課題の解決や創造的表現のために使う知能
・空間的知能 空間のパターンを認識して操作する知能
・対人的知能 他人の意図や動機・欲求を理解して、他人との関係をうまく築く知能
・内省的知能 自分自身を理解して、自己の作業モデルを用いて自分の生活を統制する知能
・博物的知能 自然や人工物の種類などを識別する知能 ”
「本当は怖い小学1年生」汐見稔幸著より
たまたま昨晩読んだ本。
5歳児がリトミックをした内容が、すべて整っているように思いませんか。
どれかひとつでも欠けていたら、あの動きは、できなかったでしょう。
すまいるリトミック