2014年8月21日木曜日

音楽をすることと、ガードナーの多重知能理論

フレーズ感覚を身体感覚で。

教室の場の空気が、球体に感じたようなことを、
言葉で伝えることはできない。

その場にいた人が、経験できる音楽体験。

二人組になって、最初に歩く人、次に歩く人を、おともだち同士で決める。
(すぐに、お友達をみつけること、すぐに、おともだちと順番を決めること、も
リトミック)

8拍先に、お友達が歩く、歩いた通りに、次のお友達が歩く。
空間を視覚だけではなく、空間で感じて記憶できていること、
もちろん、数感覚も備わっていないといけない。
おともだちといっしょの空間を楽しむことも必要。


 


ビート感覚がすばらしくきれいに整っていたので、曲の途中で合図をかけた。

 「いっしょに」二人で歩く。

 「交代」順番を交代する。

そして、

 「ひとりで」ひとりで、歩いた。

この時!この瞬間!
様々に散っていく桜の花びらのような、空に舞い上がる風船のような、
子どもたちの動きから感じられた。

“ハーバード大学の心理学者ハワード・ガードナーは、
「多重知能理論=MI論」を1970年から80年にかけて提唱している。
彼は、人間の知能とはその人が属している社会に適応していくプログラムで獲得する情報処理のための潜在的な能力だとし、知能テストで測られるような論理数学的知能はそのひとつに過ぎず、人間はみんなもっと多様な知能を持っているという。
ガードナーが提唱した知能とはこのようなものだ。

 ・言語的知能 話し言葉・書き言葉への感受性、言語の学習、運用などを司る知能
  
 ・論理数学的知能 問題を論理的、科学的に分析したり、数学的な操作を行う知能

 ・音楽的な知能 リズムや音程・和音・音色の識別、音楽演奏や作曲、鑑賞のスキルなどを司っている知能

 ・身体運動的知能 身体全体や身体の各部位を課題の解決や創造的表現のために使う知能

 ・空間的知能 空間のパターンを認識して操作する知能

 ・対人的知能 他人の意図や動機・欲求を理解して、他人との関係をうまく築く知能

 ・内省的知能 自分自身を理解して、自己の作業モデルを用いて自分の生活を統制する知能

 ・博物的知能 自然や人工物の種類などを識別する知能 ”

「本当は怖い小学1年生」汐見稔幸著より 

たまたま昨晩読んだ本。

5歳児がリトミックをした内容が、すべて整っているように思いませんか。
どれかひとつでも欠けていたら、あの動きは、できなかったでしょう。


すまいるリトミック 


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